くせ毛の人の味方、縮毛矯正の歴史[ストレートパーマから進化した縮毛矯正]

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直毛イメージの日本人ですが、思いのほか くせ毛で悩んでいる人は多いですね。

それは、全体がくせ毛というだけでなく、生え際が・・・とか

後頭部の上の方だけ・・・とかというように、部分的にあるくせであっても

ヘアスタイルを作るうえでは うまくまとまらない原因ですからね。

でも、ほんの二昔前は縮毛矯正などという技術もなく、くせを治すというと

ストレートパーマ・・・というのがせいぜいでした。

それも、ただのストレートパーマではありません。

今現在使われているようなストレートの薬はありませんでしたから、

普通のパーマ液に小麦粉を混ぜて作る、美容室お手製の薬です。それからほどなくしてクリーム状のストレート剤が輸入され、合わせるようにして

ストレートパーマ用のプラスティックの板が発売されました。カラフルなプラスティックの板です。

まず、クリーム状の一剤で髪のSS結合を切り、次に、そのプラスティックの板に髪をのせてクリーム状の二剤をつけながら、まっすぐに整えながら張り付けて

定着(再結合)させていきます。見た感じ、パイナップルのへたのように(笑)。

1980年代ですね、ストレートパーマの誕生です。これが大ヒット!、

なにしろ、これまで くせ毛を伸ばす技術がなかったのですから。そしてこのメニューは、大旋風を起こし、想像を絶する『大ストレートパーマブーム』と

なりました。

この時には、くせ毛の人だけでなく、ちょっと髪が多くてとか、硬くてと困っている人はもちろん、ブームにあおられて、まったくストレートメニューなど

必要のないような人までかけてましたね(笑)。

また、

ストレートパーマの薬剤も はじめは チオグリコール酸(還元剤)+増粘クリームのみみたいなむき出しの薬剤でしたけど、トリートメント成分を加えたり、

還元剤の種類が違うものが出たりと、もずいぶん変化しました。

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時代は進みます。

1990年代に入ると、これまでのストレートパーマのプロセスに熱処理を加える

技術が開発され、くせ毛の伸び具合と持続性が劇的に改善しました。

縮毛矯正の登場です。

ここでの違いは、『単純に熱が加わった』ではありません。

このことによって、これまで髪の一部の細胞の切断と再結合であったストレート

パーマという技術から、SS結合、塩結合、水素結合、ペプチド結合という

4つの結合の切断と再結合という非常に安定性の高い矯正技術へ進化した…..

ということなのです。

このことによって、これまで伸びきらなかったくせを伸ばし、すぐにもとに戻りがちだったストレートな状態を、「半永久的」と宣伝するほど

持続力のある技術となりました。

縮毛矯正はその後も進化を続け、スッとしたシャープなストレート感が得意なアイロン法、自然な丸み毛流れを得意とするブロー法、双方の利点の融合を目指した

アイロン+ブロー法等が 技法として確立しています。

縮毛矯正剤も、トリートメント要素を加えながら 還元力は落とさない、つまり、傷みを抑えて強いくせを伸ばせるようになってきていますし、

その前後のトリートメントも充実してきました。

かって、縮毛矯正のできるサロンを探して遠くまでわざわざ尋ねた時代もありましたが、現代は 近隣の美容室でも容易に施術を受けられるようになっています。

今現在の縮毛矯正がパーフェクトとは言えませんが、長い年月をかけて かなりの高みへと進化してきました。

今後も1つ1つ課題を改善して さらなる進化を続けていくでしょう。

このさきにどういう『新しい縮毛矯正』が待っているのか、楽しみでもあります。